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スーパープレゼンテーション考察 ~貧しいからこそ生まれる発明~



 今回のテーマ元動画

 ①William Kamkwamba:How I harnessed the wind
  (僕がどうやって風をつかまえたのか)
  動画リンク(日本語字幕付き)
 
 ②Myshkin Ingawale:A blood test without bleeding
  (血液を採らない血液検査)
  動画リンク(日本語字幕付き)



 さて、

 今回のスーパープレゼンテーションは、2本構成。

 どちらも、とある青年が作り出した発明品についてのプレゼンです。

 内容自体はただの発明にしか見えませんが、彼らのプレゼンにはアメリカにはない情熱が伝わってきます。

 なぜ彼らには情熱が見えるのか……そこに注目です。

 




 1人目のプレゼン者・ウィリアム氏はアフリカ出身で、元々農民でした。

 彼の兄妹はみな女性で、7人兄妹と大家族。

 父と一緒にトウモロコシを作り、生計を立てる日々を過ごしていました。


 しかし、彼の生活はある出来事をきっかけに一変。

 大飢饉により作っていたトウモロコシが大凶作になったのです。

 大飢饉の影響は地方全体に及び、5カ月も経たないうちに多くの人が餓死していきました。

 日々の食事もままならず、生計がたてられないため学校にも行けない。

 彼の生活は苦しい状況が続いていました。

 泥

 ウィリアム氏は何かできないかと思い、近くの図書館へ。

 本を読み漁るうちに、風車についての本が目に付きました。

 内容は中学生が読むような基礎的な知識しかない本でしたが、あるキーワードがありました。

 「風車は水をくみ上げて発電できる」と。
 
 水をくみ上げられれば、灌漑ができる。

 灌漑ができれば、作物も以前どおりに作れるようになり飢餓もなくなる。

 結果的にみんなハッピーになるはず……

 彼はそう考えました。


 ちなみに灌漑とは、遠くの方から水を引いてくること。

 おそらく彼の言う灌漑は「地下灌漑」で、地下水路を通して水を運び機械(風車)で水をくみ上げるシステムと思われます。

 
 しかし、風車を作ると言っても材料がない。

 アフリカという元々貧しい地域に、風車を作るまともな材料なんてあるはずがない。

 大きく挙げても、プロペラ・塔台・水をくみ上げるシステムといろいろ必要。

 普通に考えれば不可能。

 それでも、彼は作り上げた。

 廃品を集め、パーツを組み合わせて完成させた。

 先進国の中学生に近い知識と失敗を恐れない行動力で、風車を作り上げたのです。

 彼は発電用と水汲み用と2つの風車を作り、現在地域の人の生活を担うものとなっています。

 風車
 


 
 結論は後へ回して、先に2つ目の話へ。


 2番目のプレゼン者・ミシュキン氏は、インド出身の企業家。

 彼の作りだした発明は、採血せずにヘモグロビンを測定する装置。すなわち貧血かどうかを血液検査する装置です。

 貧血……と聞いても私たちにはあまりピンと来ないかもしれません。

 貧血で誰かが死んだ、なんてニュースは聞きませんからね。

 普通の人にとっての貧血は、クラッとする程度のものという認識のはず。

 しかし、この血液検査装置が、インドの医療に革命を起こすのです。


 ミシュキン氏はもともと医療に関係する人ではありませんでした。

 都市部にある工学系大学に通って暮らす生活です。

 彼が医療…特に貧血に関して考え始めたのは、故郷ムンバイの近くにある農村・パロルを訪れたとき。

 パロルには彼の知り合いである医者がちょうど出産に立ち会っていたのですが、

 出産予定の母と子供両方が、未診断の貧血によって亡くなってしまったのです。

 都市で暮らしていた彼にとって、貧血が原因で死ぬことは考えられなかった。

 貧血を直すための薬はパロルにもあった。

 貧血だとわかっていれば、薬を使って出産に失敗することはなかったはず。

 ハート

 なぜ彼女は貧血で死んだのか?

 その原因は、血液検査装置の不足にありました。

 都市部には血液検査装置が必ずあります。

 しかし、導入に多額の費用が掛かるためパロルには導入できなかった。

 また、血液検査には専用の技術も必要で、パロルには技術のある人もいない。

 全ては環境が問題なのです。



 ミシュキン氏は、パロルの環境を踏まえた目標……つまり

①医療廃棄物がない
②誰でも簡単に取り扱える
③持ち運べる大きさ


 3つの目標を持って、新たな血液検査装置の開発に取り組みました。

 
 もちろん、開発は簡単ではありませんでした。

 失敗して、作って、また失敗して、また作る……

 これを32回繰り返したと言います。


 そして、多くの失敗から血液検査装置の開発は成功。

 なんと指に装置をはめるだけでヘモグロビン量・酸素飽和度・心拍数が分かると言います。

 計測方法は、光を当ててその具合から判断するという、最新に近い技術。

 特にヘモグロビン量を採血なしで計測する技術は、日本でもなかなか無いようです。

 さらに3つの特徴(目標)の点から考えても、かなり便利な機械と言えるでしょう。

 現在は検査内容を送るアプリなど様々な開発が行われているようです。

 色々ありますが、インドの医療環境をさらに良くするのは間違いないでしょう。

 携帯電話

 


 さて、

 2人のプレゼンに共通するものは何でしょうか?

 1つは「発明」。2人の発明は言うまでもなくこれからの時代を背負っていくものになるでしょう。

 もう1つは「貧しい環境」

 ウィリアム氏はアフリカ出身、ミシュキン氏はインド農村部出身。

 ともに「貧しい環境」を見てきた人だから、この発明ができたのです。

 逆に、アメリカなどにいていろいろなものがある便利な生活を送っていたら、2人の発明は生まれたでしょうか?

 決して生まれなかったでしょう。

 現にミシュキン氏は、パロルで農村部の現状を見るまでは血液検査装置を開発しようと考えていません。

 先進国にある多くの物が、発展途上国・貧困国にあるとは限らない。

 金属がない・プラスチックがない・水がない……

 貧しい所の環境を直に知るからこそ、生まれる発明もあるのです。



 
 そして、貧しいところの環境を知ることは、勇気・エネルギーを生み出します。

 少なくとも、自身と比べて惨憺たる環境に思いが動かされるのは確かです。

 発想を生み出し、思いを動かし、湧き出すエネルギーを行動に変える。

 思いを動かす面で考えるとネットはまだまだ力不足。

 ネットでもっと貧困国の情報が行き渡るようになったら、発明の方向も大きく変わっていくかもしれません。




 
 Thank you.





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 2016年9/14再開 リンクフリーです。
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