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スーパープレゼンテーション考察 ~迫真の映像をを作り出すコツ~



 今回のテーマ元動画

 Rob Legato:The art of creating awe

 動画リンク(日本語字幕付き)



 さて、

 今回のテーマは「映画」

 もちろんただの映画ではなく、「感動的な映画」です。

 番組の方でも言われていましたが、今回のタイトルにある「awe」という単語は、日本語で「畏敬」という意味を表します。

 あんまりなじみのない単語ですが、類義語の「awesome」(素晴らしい)なら聞き覚えのある人もいるかと思います。

 aweを作る……すなわち、感動的な映画を作り出すのが今回のテーマなのです。


 
 今回のプレゼンテーションをするのは"視覚効果スーパーバイザー"のロブ・レガート氏。

 視覚効果スーパーバイザーと言うのは、実際にはあり得ない映像・感動的なシーンをどのように映し出すかを考える職業。

 またの名を「VFX(Visual Effects)」とも言います。

 監督・プロデューサーと比べると注目されない職業ですが、アメリカの超大作映画には必ずこのVFXの影が。

 レガート氏も、『アポロ13』『タイタニック』『アバター』など数多くの名作に携わっています。

 フィルム



 では、映画の視覚効果を構成するときに、VFXは一体何を考えて映画を作るのか?

 『アポロ13』を中心に話しましょう。

 レガート氏は『アポロ13』を撮る前に、ある実験をしました。

 その内容は、映像資料を人々に見せて印象に残ったものをアンケートする、といったもの。

 印象に残った映像をつなぎ合わせれば良い映画になる、と思ったのでしょう。

 良いといったところを抜き出すわけですからね。当然と言っちゃ当然。

 しかし、人々の反応は彼の予想とは全く違いました。

 人々の印象に残った映像は、見せた映像資料の中になかったのです。

 なぜかカメラの視点や編集が記憶の中ですり替わってしまっている。

 彼曰く、

 『人の脳は、感動や、驚きや、ときめきを与えられた時、物の見方や記憶を変える』

 と語ります。


 何にしても、ないものをつなぎ合わせることはできない。

 そこで、彼は「人々の描いた記憶」を映像に作り出そうと考えました。

 出来る限り映像を組み合わせ、どうしてもないところはなにかを代用にして撮る。

 試行錯誤の結果、色々な脚色は入ってしまったものの見る人に納得のいく映像が撮れました。

 ロケット


 映像を見てみると、実際に撮られたものじゃないのにリアリティを感じるところが不思議。

 そして、ちょっと嫉妬……というかムカつく。

 だってアポロ13の感動的なシーンは、模型とか代用品とかウソばっかりですよ!?(笑)

 レプリカってわけ。

 ロケットを打ち出すシーンは消火器などの小物を使う。

 パラシュートを使って地球に戻るシーンは模型を使っただけ。

 こんなものに感動して泣いていたのか……


 なーんて書くとなんだか悪い感じがしますが、実際は騙された怒りより「こんな小物でよく本物のように映し出せたもんだ」という驚きの方が大きい。

 ロケット発射のからくりを知ったうえでもう一度発射の映像を見てください。

 ロケットじゃないってわかりますか?

 否、わかるはずがない。

 マニアならともかく、一般人が見たところで本物とレプリカの区別はつかない。

 映画監督でも「ぜひこの発射映像が欲しい」と騙されるし、専門家ともいえる宇宙飛行士だって間違えますからね(笑)

 レプリカの発射⇒「これはだめだ」

 本物の発射⇒「これもだめだ」……

 後者は本当にあった発射シーンなのに、「嘘だ、映像だ」と言われる。

 別にその宇宙飛行士が無能ってわけじゃなくて、それほど『アポロ13』の発射シーンは良く作られているのです。

 

 海

 題材を変えて、今度は『タイタニック』

 ジェームズ・キャメロン監督で有名なこの作品も、彼が関わったものです。

 ちなみに、ジェームズ・キャメロン氏のプレゼンも考察してありますので、よかったらそっちも見ていってください。

 スーパープレゼンテーション考察 ~『アバター』まではただの奇妙な少年だった~


 『タイタニック』では、「本物とレプリカを交互に映し出す」という『アポロ13』とは違った手法をとりました。

 実際に行くだけでは限界のあるカメラワークを、レプリカでうまく表現するのです。

 単純に考えて半分は本物。

 もう半分も精巧に作られたレプリカ。

 本物とレプリカを交互に映し出されると、どっちも本物に見える。

 ましてや、観客は深海に行ってタイタニック号を見たことのない人達。

 『アポロ13』と同様、わかるはずがない。

 おそらくレプリカだけを見せても偽物とは気づかないでしょう。

 私がそうでしたから(笑)


 また、『タイタニック』と言えば船の先に乗ったカップルが出てくるシーンもまた魅力的。

 このシーンにもまた彼の手が加わっています。

 シーンの内容は、

 「カップルの乗っている船が難破船へと変わっていき、カップルもまた霧のように消えていく」

 というもの。

 難破船に変わっていくタイミングとカップルが消えていくタイミングをちょっとだけずらしています。

 タイミングをずらすことで観客の意識を船の方へ移し、カップルの方はいつの間にかいないという霊的な印象を与える。

 このような映像変化のタイミングも重要になるのです。

 

 本当はもう1つ『ヒューゴの不思議な発明』という映画も題材にしているのですが、記事が長くなってしまったので要点だけ。

 『ヒューゴの不思議な発明』では、高度なカメラワークや映像編集、そして創造性を巧みに使った面白いトリックを使って撮られています。

 詳しい内容はぜひ動画を見てくださいね。


 テレビ

 レガート氏のプレゼンは体験談だけで纏めがありません。

 一応纏めてみるとこんな感じ。

・リアリティーだけが良いとは限らない
・ファンタジーとリアリティーの境界線が一番良い
・人の目を騙す撮り方も重要
・一番重要なのはカメラワーク・映像編集技術


 

 番組内で伊藤穣一氏が「これからの映画」について話しましたが、

 彼曰く、「現在撮影に関するコストが減っており、しかもテレビの方が自由。映画とテレビの境界がだんだんなくなっていると思います。」とのこと。

 普通に撮影するだけじゃテレビと同じ。

 でも、大画面・高音質・高画質という映画ならではの長所もあります。

 それらの長所を生かしつつ、3Dなど映画でしか得られない要素を入れていくのが今後の課題かもしれません。







 Thank you.






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 2016年9/14再開 リンクフリーです。
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