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スーパープレゼンテーション考察E ~ネットと行動力が作るすい臓がんの検査法~ 



 今回のテーマ動画

 Jack Andraka:A promising test for pancreatic cancer ... from a teenager

 直訳:『将来性のあるすい臓がん検査法…10代の少年が生み出す』


 動画リンク(日本語字幕付き)




 プレゼンのまとめ

 
 プレゼン者……15歳・ジャック・アンドレイカ氏

 テーマ……すい臓がんの検査法を15歳にして生み出した秘訣

▲すい臓がんとは?

 がん……現代医療でも解明できていない病気。部位別に独自の名前があり、すい臓がんはその1つ。

 すい臓がんにかかった場合の生存率、わずか2%
――→早期発見のむずかしさ……検査の費用や時間がかなり必要、発見率も低い
――→検査技術が低いせいで早期発見ができなかった

▲彼が生み出した検査法

 グーグル・ウィキペディアなどのネットワークを使って情報収集
――→さらに詳しい情報を自ら行動して取得

~手に入れた情報~

・すい臓がん患者にのみあるタンパク質が存在する
「メソテリン」というタンパク質が初期のがん細胞に含まれる
・カーボンナノチューブと抗体を組み合わせる方法
 (抗体とは、特定のたんぱく質に対して反応する物質)

――→紙にしみこませたカーボンナノチューブ&メソテリン抗体の検査紙

 検査紙に血液を付けて反応すればすい臓がん、とすぐにわかる

※この方法を他の抗体で使えば他の病気にも使えるかもしれない、とのこと

▲夢を実現させるための恐るべき行動力

~彼の行った行動~

・すい臓がんに関係する、8000種類ものタンパク質を1つずつ調べていく
・200の大学や研究所の教授たちにメールで依頼
 (もちろんアドレスなどいろいろな情報も必要だったはず)

 なぜ彼がすい臓がんの検査法を作ることができたのか?
――→3つの力

①強靭な精神力
②プレッシャーを恐れない行動力
③ネットを使った情報収集力


 



 今回のプレゼンで注目する所は、話の構成。

 話の構成であって、プレゼンの構成ではありません。

 プレゼンの構成を考えるなら話・写真・ユニーク・グラフなどが絡んできますが、話の構成に絡むのは話だけ。

 今回の動画を見てみると、適度なしゃべり・適度の写真・適度のユニークがある。

 プレゼンの時間はどちらかと言えば短い方ですが、とりあえずは平均的。

 言ってしまえば技術が平均的すぎてTEDに出るプレゼンとしては微妙……なのかもしれません。


 でも、引き込まれる。

 なぜかずっと聞いていられるし、すっきりと理解できる。

 決してテーマが人をひきつけるような内容だからではありません。

 むしろ逆に今回のテーマは人を引き付けにくい内容と言っても過言ではない。

 なぜならがんについての話はガチの医療系。そして聴衆のほとんどは理工系か経済系。

 がん自体も構造が複雑で説明がしにくい。

 いくら医学に詳しくてもプレゼンが下手な人が話せば、専門用語を使いすぎて聴衆を混乱させるに違いないでしょう。

 考えてみてください。

 医療系の講演会があったとして、果たしてあなたは興味を持ちますか?

 医学を学んでない人ならまずありえない。

 一応学んでいる人も、自分の知っている分野以外はあまり興味ないのがほとんど。

 医学をさらに分けた専門分野をピンポイントで学んでいる人しか興味を持たないはず。

 つまり?

 医学に関しては全くの素人が多くいるTEDにおいて、医学関係のプレゼンはあまりにも地雷……というのが分かるでしょう。

 下手に専門用語を使えば、その瞬間に聴衆の頭がドカン!!

 瞬く間に理解できなくなり聴衆の心が離れていってしまう。

 専門用語の使用、その解説……この2つにはかなり注意しなければならない。

 それが医学系のプレゼン。


 
 プレゼン


 
 医学系プレゼンの難しさを考えると、ジャック氏のプレゼンがいかに聴衆向けとして良く作られているかがわかるでしょう。

 医学系の専門用語として使われたのは、「メソテリン」「抗体」「検出感度」の2つだけ。

 しかもメソテリンには「すい臓がん初期に発見されるタンパク質」とうまい具合の解説がつけられ、

 抗体については聴衆になじみのある「カーボンナノチューブ」の話も加えて理解しやすくした。

 検出感度の説明はありませんでしたが、英語ではsensitiveと比較的簡単な単語を使っていますしまぁいいんでしょう。

 そして、この3つ以外の専門用語は一切使われていません。

 残りはみんなが分かる一般的な用語だけを使って話しています。

 医学系の話にもかかわらず、多くの方はすっきりと理解できたんじゃないでしょうか。

 
 もう1つ彼のプレゼンを理解しやすくしたのは、数字の使い方。

 具体的なグラフは使われていませんが、いろいろな場面で数字を使った説明をしています。

 今までの検査にかかった費用は800ドルだとか、60年も検査方法が改善されていないとか、新しい検査法は費用が26000分の1・検出感度が400倍、などなど……

 特に何分の1、何倍などの表現を使うところが憎いというかうまい。

 100が1万倍になったら1億なんですが、0.0001が1万倍になったら1なんですよ。

 だから何百倍と言われても数値的にはあまり上昇してないかもしれない。

 そういった誇張…罠があるんです、倍数での表現には。

 しかも数字をガンガン使う経済学にとってはまさにクリティカルヒット。しかも一般人にも分かりやすい。

 自分の偉業を事実ながら誇張するいい方法の1つでしょう。

 ただ1億から2億は2倍。これなら素直に1億増加と言う方がインパクトありますから、うまく倍数での表現と数値での表現と使い分けるのがいいですね。


 
 今回で得られた教訓は以下の2つ。

①専門用語はあまり使わず、できるだけ簡単な表現を
②数値での表現と倍数での表現を使い分けろ

 
 特に①の方は色々と応用が利くのでぜひ習得を。



 ちょっと短いですがこの辺で。




 
 
 Thank you.






 
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 2016年9/14再開 リンクフリーです。
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