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スーパープレゼンテーション考察 ~動物にはモラルがある。死にゆく動物にも。~



 今回のテーマ動画

 Frans de Waal:Moral behavior in animals

 訳:『動物にある道徳的行動』


 動画リンク



 さて、

 今回のテーマは「動物」「モラル」です。

 

 モラルというと、人生ゲームにおけるプレイヤーのステータスとして超有名。

 人に良いことをしたとき上がり、悪いことをすると下がるアレです。

 人生ゲームをしたことがある人は真っ先に人生ゲームを思い浮かんだと思います。

 「モラル」は、英語における「Morality」(道徳)の最初をとってつけた造語。別に意味自体はさほど変わらないのですが、外国では通じない可能性があります。注意。

 
 そんなわけでモラル……つまりは道徳。

 いつもいつもモラルの低下を嘆かれている人間ですが、今回のテーマに人間は関係ありません。

 今回語るのは動物の道徳。

 まず考えるのは、

 動物に道徳といったものがあるのか?そもそも感情があるのか?

 空腹のときは食べ物に飛びつき、満腹になったら眠る。朝に起き、夜に寝る。

 雪が降ったら犬は喜んで駆け回り、猫はこたつで丸くなる。

 動物は本能に従って生きている……というのが常識。

 だから動物に感情などあるはずがない。ましてや道徳などあるわけがない。



 そんな主張をある実験で覆したのが、今回のプレゼン者・フランス・ドゥ・ヴァール氏。

 彼の始まりは、チンパンジーの研究から。

 チンパンジーは基本的に群れで生息し、群れの中にはボスがいる。ボスの座を奪うため戦いあうことも何度かあることでしょう。

 また、相手の縄張りを侵し侵されたらやはり争い。食糧を巡った争いも珍しくないだろう。

 そんな姿を見ていたから彼は思った。

 「動物とは基本的に自分のためだけに動くものではないのか」

 と。

 しかし、研究のうちに考えは変わっていった。

 彼を驚かせたのは、喧嘩をしていたチンパンジーが仲直りをする姿。

 人間でいうなら、殴り合いのけんかをした後に川辺に寝そべって「お前やるな……」「お前もな……」と言っているパターン。

 ついさっきまで喧嘩をしていた2匹はキスとハグをして仲直り。種によっては性行為も。

 弱肉強食とは違う。勝者は勝ち誇り敗者は勝者に従う……ではない。

 勝敗を付けず引き分けとして仲直りをしたのです。


 これは一種の人間らしさと言ってもいい。

 彼が考えるモラルの基礎は、「正義・公平さと思いやり」

 その基礎から考えても、チンパンジーの行動はモラルに沿った立派なことだと言えるでしょう。

 

 ヴァール氏は、ここからさらなる実験を行います。

 内容は簡単。チンパンジー2匹の力でないと引き寄せられない箱(エサ付き)を置き、それを協力して引き寄せられるかというもの。

 まずは普通に……これは成功。2匹は餌をとることができました。

 では、2匹のうち1匹が満腹状態(箱を引き寄せる目的がない)ときはどうなるでしょう?

 動画を見ると爆笑とともによくわかるのですが、満腹の方も渋々ながら手伝い成功するのです。

 渋々ながら手伝ったのです。

 もしもチンパンジーが利己主義ならば、満腹状態の彼は一切手伝いをしない。彼には必要ないから。

 協調性、モラルがあったからこそ彼は渋々ながらも空腹チンパンジーの手伝いをしたのです。

 まぁ今回の手伝いによるお返し(恩返し)を期待したのなら利己主義と言えなくもありませんが、それは考えなくてもいいでしょう。

 仲間のために自分が損となることをしたことがポイントですからね。


 さらには、少し特殊な方法で象に対しても実験。

 そうするとチンパンジーよりも面白い結果に。

 なんと、一方の象がズルをしてもう一方にだけ引っ張らせるという荒業を。なかなか賢い。

 詳しい方法は動画にあるので省きますが、とにかく2匹で協力してエサを取ることはできた。

 利己主義なら1匹でやろうとするわけだから、やはりモラルがあると言えるでしょう。

 信頼



 これらの実験で、とりあえず動物は協力し合う感情を持っていることは分かった。

 次は共感性の実験。

 共感性とは相手がしている行動を無意識に真似してしまう習性のことで、2種類あります。

 1つ目は身体的共感。周りの雰囲気に合わせて自分の感情も変わっていくというもの。

 悲しい場面に悲しいメロディーを流すのは、この身体的共感を働かせて泣かせるため。

 そして2つ目が認知的共感。周りの行動に合わせて無意識に自分もその行動をするというもの。

 もらい泣きやあくびの伝染などが主な例。共感能力が高いほどあくびは伝染されやすいとか。

 重要なのは、この認知的共感が人間をはじめとするごく少数の動物にしか働かないこと。

 いわば身体的共感が第1ステップで、認知的共感が第2ステップ。

 そして、チンパンジーや像は認知的共感を持っていることから人間に近い共感性を持っているとされています。

 ハート



 その他、チンパンジーには慰めや利他的行為(他人のためにする行動)をすることが実験で判明。

 さらに相手から脅しを受けたり強要されたりすると利他的行動をしなくなるというのも判明。

 仲直り、協力、共感、慰め、利他的行為……

 これらを持っているチンパンジーは、ほとんど人間に近い感情を持っていると言っても過言ではないでしょう。

 残っている違いは、言語や知性、そして公平さ

 不平等な環境においてチンパンジーはどのような行動をとるのか?

 劣悪な環境にいるものも優良な環境にいるものも不平等に対して怒りを持てるのか。

 それが最後に行う実験。


 実験対象はオマキザルという猿の一種。

 2体をお互い見えるところに入れ、同じ課題を与える。

 課題をクリアすると、一方(劣勢側)には普通の食料・きゅうり、もう一方(優勢側)には高級な食料・ブドウを与えられます。

 与えられる食料の違いに彼らはどう思うのか。

 その結果は目に見えるほどすさまじいものでした。

 優勢側がブドウをもらうと劣勢側が「え?マジで!?」という表情をしてすぐさま課題をこなす。

 そしてブドウがもらえないとわかると「こんなしけたもん食えるか!!」とばかりにもらったきゅうりを思い切り投げつけ、檻をギシギシと揺らし、床を必死にたたく。

 課題が間違っているのかといろいろ試すものの、劣勢側がもらえるのはやはりきゅうり。

 そのたびにきゅうりを投げつけ、激しく怒りつづける。

 なんというか……とんでもない必死さ。

 このとてつもない怒りっぷりは、昭和によく言われたちゃぶ台返しを彷彿とさせます。

 ちゃぶ台返し

 もっと驚くべきことは優勢側の行動。

 必死になる劣勢側の行動を見て、優勢側も隣がブドウをもらうまでもらわないと拒否したのです。

 間違いなく、劣勢側に共感し公平さを保とうと思ったが故の行動でしょう。

 
 劣悪な環境を怒り、優良な環境を拒否できる。

 これこそまさに人間が持つ公平さと言って差し支えない。




 
 というわけで、動物にもいろんな感情があり、人間に近い感情があるとわかった今日この頃。

 実は他の資料によると、動物が種類の違う動物を助けることもあるそうです。

 魚などに良くある共存関係はともかく、馬が人を助けたり犬が猫を助けたり猫が鳥を助けたり……などなど。

 人間が犬や猫や馬に特殊な思い入れをするのも珍しくないあたり、実際にありそうな話。
 
 今回のプレゼンはチンパンジーや象に注目されていましたが、他の種類にも人間には見せていない感情があるかもしれません。

 今後は動物ともより分かり合えるようになるといいですね。

 
 ただ、そうすると普段食用にしている豚や牛たちにも感情があることになり、気まずくなることは必至。

 牛肉や豚肉を食べているってことは、その分牛や豚を殺しているってことですもんねぇ。

 牛小屋や豚小屋で、

 「トン助や……本当にいなくなってしまったかえ…」「最近は若いもんばかり先に死におって……」

 「トン助もこの前まで巷をブウブウ言わせてたのにな……」

 「実は…トン助のこと前から…」「よすんだ牛子、あいつのことはモウ忘れるんだ…」

 なんてドラマチックなことが起きていたら、なんか食肉にし辛い……


 いや、そういうドラマがあるからこそ、食料はありがたく残さず食べなければならないのです。

 他の命をありがたくいただくことも立派な道徳のうち。

 むしろ、人間が動物に劣っている感情とはまさに「命をいただくことのありがたさ」かもしれません。





 
 
 Thank you.







 
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 2016年9/14再開 リンクフリーです。
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