2017-06

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スーパープレゼンテーション考察 ~知識の共有は切れ味鋭い諸刃の剣~



 
 今回のテーマ動画

 Sarah Parcak:Archeology from space

 訳:『宇宙からの考古学』

 動画リンク(日本語字幕付き)


 Gary Kovacs:Tracking our online trackers

 訳:『オンライン追跡者を追跡する』

 動画リンク(日本語字幕付き)


 
 
 さて、

 今回は動画2本立て。

 分野は全く違うものですが、「情報のシェア」について語っているのが共通点?

 それから現在の技術で「過去」と「未来」についてそれぞれ対照的に話をしているのも、ある意味この2本立てにした理由と言えるでしょう。

 1回ざっと見ただけでは、なんでこの2本?と思うかもしれませんね。

 
 

 では1本目。

 1本目の動画テーマは、「考古学」「宇宙」

 私たちが宇宙の存在を知ったのは結構最近の方で、宇宙への理解が深まっていったのはさらに最近。

 実際、一番地球から近い月に人類が到達したのも50年前くらい。

 しかもいろいろな研究で太陽の外・銀河の外にはたくさんの星があるとわかったため、宇宙のなぞは深まるばかり。

 地球以外にも生命体のいる星はあるのか、

 星と星を簡単に短時間で移動する手段はあるのか、

 宇宙の終わりはどこなのか。

 今後さらなる研究が続いていくだろうと思われます。

 そう考えると、宇宙技術とは最新技術が豊富に詰まった技術と言えるでしょう。


 宇宙


 今回のプレゼン者・サラ・パーキャック氏。は考古学者。

 幼少時にとある貝殻のような化石に魅力を感じたことから、考古学を専門として生きていくことに。

 常識から言って化石というと、アンモナイトとか三葉虫とかですね。ほんとは新生代とか古生代とかまぁいろいろあるのですがそこらへんは省略。

 最初は1つ見つけ出すのに大変だった化石も、経験を積み重ねることによって段々とコツをつかんでいきました。


 
 そんな彼女が関わった研究の一つにエジプトの発掘調査があります。

 エジプト……ナイル川が近くにあることから、古代ナイル文明が発達した場所と言われています。

 その歴史は4000年以上。歴史の長さで知られる中国にも劣らないほどの深い歴史を持っている。

 4000年の歴史、当然古代遺跡やらかつて栄えていた町やらがわんさか。昔の土器や武器や食べ物などなど…

 化石発掘とはまた違った方向にはなりますが立派な考古学の一つです。


 しかし、古代遺跡発掘の前にある大きな壁が立ちはだかった。

 発掘技術はあるけれども、問題は広さ。

 なにせ調べる範囲はエジプト全域。日本全域よりも面積としては大きい。

 説明不要にでかい。広い。

 私の住んでいる地域にもいくつか発掘地域がありますが、大体家2,3件分くらいの広さ。

 それだけの面積を調べるのにもいろいろ手間がかかると思えるのに、エジプト全域って……

 なんというムリゲー。

 しかも、今のナイル川とかつてのナイル川の位置は違うらしく、もしかしたらエジプトの都は今のナイル川の場所にあったのかもしれない。

 さすがに川の中に潜って発掘はできないので、もしそうだったらお手上げ。

 ロケット

 
 そこで彼女が使ったのは、衛星画像。

 地球の周りには衛星が回っており、衛星のカメラで撮った画像を日々いろんな省庁に送っている。

 当然その衛星画像にはエジプトに関する画像もあるはず。

 遠くからエジプトを見ることで、地形から遺跡の特徴をつかむことができるというわけ。

 さらに衛星画像には赤外線カメラという機能が付いており、いろいろと見方を変えて土壌の化学的変化などを色で見分けることができる。

 動画で見ただけでも、普通のや赤青・緑とピンクバージョンなど種類は様々。

 他の衛星画像と組み合わせたりデータも利用すればいろんな事実が分かる。

 
 彼女はこの衛星画像とNASAのデータを活用して、当時あったナイル川の位置を推測。

 次にその地域から遺跡とみられるような地形的特徴を見つけ、発掘。

 そして当時の物らしき陶器の地層を発見しました。陶器の存在は人がかつて住んでいたことを表します。

 地層としての年代もその街が発達した時代と一致します。

 また、その地層からは他にも宝石を加工したようなものをいろいろと発見。宝石の加工はかなり技術の高い街……すなわち重要な都市でないと発展しません。

 彼女が捜していたのは「イチタウイ」という街の遺跡ですが、宝石を加工していたのが事実ならイチタウイは重要な都市であったのかもしれない。

 そうならば彼女の研究は大きく前進します。


 しかし課題もある。

 そもそもその遺跡がイチタウイだったのかははっきりとしていないし、

 宝石もたまたま見つかっただけなのかもしれない。

 他にも調べなければならないことや裏付け調査などもいろいろあることでしょう。

 彼女の調査と研究はまだまだ続きそうですね。



 なんにしても、NASAや衛星による知識を共有したことで研究が一歩前進したのは確か。

 昔の名言にも「知識の共有ほど素晴らしいことはない」と言われています。

 インターネットを利用することで昔よりも簡単に知識の共有ができるようになっている現在。

 たくさん他の人と知識を共有するためガンガンインターネットを使ってほしいところ……




 ネットワーク




 と。








 そこに待ったをかけるのが、次のプレゼン。

 テーマは「インターネット」「個人情報」

 
 最近、情報の流出が個人企業両方とも相次いで起こっています。

 ある人の情報は何気なく発信したツイッターの情報から、

 ある企業の情報は何気なく受信したメールについていたコンピューターウイルスから。

 また、いろんなサイトがパソコンの検索履歴などをチェックして個人の好みや考えを手に入れるといったことが、巨大ビジネスとして発達しています。

 youtubeでとある歌手の曲を聞いたらその歌手のCDをサイトの一部に宣伝として載せ、

 ニコニコでとあるゲームの実況を見たらそのゲームを宣伝に載せる。

 私たちが何となく見ている「おすすめされた商品」は、悪質な第三者が盗んだあなたの情報から作り出しているのです。

 もう1つ、著作権について。

 誰かが書いた絵や音楽・文章などには全て著作権がついているのですが、これを無視している人があまりにも多い。

 私たちのほとんどが、著作権を無視している画像や音楽を聞いているだけにあまり強く言えませんが、著作権の無視がされているのは確実です。

 作者側も自分の名誉を考えると気軽に言い出せないだけに、暗黙の了解としてしまいがち。

 利用者側・作者側双方にとってグレーゾーンと言える分野ですね。
 

 そんなわけで自由自由とうたわれているこの世の中ですが、

 自由が尊重されるのに対して個人のプライバシーや権利は驚くほど適当に扱われている。

 住所や名前・自画像などが躊躇なくネットに流出したり、手に入れた情報を断りなく勝手に利用されている。

 いわば権利の無法地帯。

 自由が権利を支配しているとも言えましょう。

 支配


 プレゼン者・ゲイリー・コバックス氏は、この状況に怒りを持つ1人。

 1人の娘を持っているから、勝手に情報を利用される子の父親としての怒りもあるのかもしれません。

 彼曰く、

 『「情報の共有」は確かにいいことだけど、自分が公開してほしくないと思う情報までも勝手に手に入れ勝手に利用するのは問題だ』

 とのこと。

 人間が1日にネットを使う時間が段々と上がっていくだけに、いつか大きな問題となりかねない。

 というかすでに企業の情報流出とかで大きな問題となっている。


 しかしまぁ、いきなり「誰かにあなたの情報は盗まれている」と言われてもあまりピンとこないでしょう?

 盗っている本人は見えないわけだし、何を盗まれているのかもわからない。

 そして情報が盗られたからといって深刻な状況になるのはごくごく稀のこと。

 ヤバいことになるなんて、自分で顔写真をアップしたり住所を発信したりいかがわし過ぎるサイトを開いた時ぐらい。

 どちらかというと自業自得といった部分が多い。

 見えないからあまり問題にならないわけです。


 じゃあどんな人が盗んでいるのか見えるようにすればいい。

 そこで彼が薦めるのは、「Collusion」というツール。

 プレゼン内で出しているのはFire fox(狐)用ですが、検索すればgoogle chrome(クローム)用のツールも手に入ります。

 当然無料でダウンロードできます。私も興味本位で入れてみました。

 グーグル機能として取り寄せられるから安全性も高いと言えるでしょう。

 で、

 このツールを使うことで、そのサイトを見ている間何のサイトがこちら側にアクセスをしてきているのかが分かります。

 青色のが自分からアクセスしているサイト、赤色がパソコンに通信している有害サイト(大抵ブロックされている?)、灰色が通信しているサイト。

 狐版とクローム版では少し性能に差がありますが、本質はほとんど同じ。


 せっかくダウンロードしたことだし、どのサイトでどれほど盗んでいるサイトが出てくるのかを調べてみることに。

 まずはyoutube。ここは大体1リンクにつき5~10個くらい。

 次にニコニコ。ここは平均10個くらい。

 まとめ速報は……20~30個。

 個人ブログ……10~30個。

 ウィキペディア……1個。すごい。

 スーパープレゼンテーションサイト…1個。

 こんな風で大体1リンクあたり平均10個でしょう。

 つまりまとめなどで100記事くらい見ていたら1000個のサイトにストーカーされることに(笑)

 まぁかぶっているサイトもあったからそれを除くと、100個くらいでしょうか。

 1日あたり100個のサイトが毎日あなたのことを監視しているとしたら……ちょっとは危機感があるでしょうか?



 彼は言います。

 「ネットを使うためにプライバシーを犠牲にしてもいいのか」

 と。

 ネットによって得る情報と自分が守りたい情報……

 情報を守ることで得られなくなる情報もあるでしょう。

 皆さんはどちらを大切にしますか?



 天秤





 「知識の共有」について、良い点と悪い点を語った2つの動画。

 そして知識の共有が簡単に行えるインターネット。

 生かすも殺すもあなた次第。

 自分を栄えさせるのか滅ぼすのかもあなた次第。




 
 
 
 Thank you.







 
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 2016年9/14再開 リンクフリーです。
 初心者でもわかりやすいよう紹介を心がけるメイプルストーリーのブログ。

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