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ジャンプで話題になったこち亀の「浅草物語」に少し感動した
さて、
唐突かつ突然ですみませんが、皆さんは今週の週刊少年ジャンプを読みましたでしょうか。
11月28日発売のジャンプでこち亀コラボもついに終わりとなり、いよいよ完全に別れる時となりました。
で、ニセコイ作者、スケットダンス作者などそうそうたる方々がコラボを描いていたのですが、
そのトリを務めたのが、脳噛ネウロ・暗殺教室で有名な松井優征さん。
ここ10年ジャンプを読んでいれば誰もが知っている作者だと思います。
この作者がコラボを描いたとき取り上げたのが、こち亀57巻にある第555話「浅草物語」。
こち亀最終話が200巻なので、57巻というと1987年。なんと今から30年前です。
30年前の物語を今更……と言いたいところですが、そこはさすがこち亀。
全話無料掲載で毎日1話ずつ読めるアプリがあり、そのアプリを見れば簡単に読めてしまうという。
私もそれで読ませていただきました。

読んでない人のために軽く話をまとめると、両津とその同級生・村瀬賢治による人情物語。
両津はふとしたきっかけから、かつて天才少年と言われた同級生・村瀬賢治がやくざに落ちぶれ逮捕されたことを知る。
天才の凋落に心を痛める中、護送中の村瀬が逃走したとの連絡。
かつての少年だからこそ知る裏道で対峙し、激しい戦いを繰り広げる。
勉強では得られないものがあった少年時代、世の中は思い通りにならないことを悟った現実を語り、改心した村瀬はあるところに寄ってから自首をする。
村瀬が最後に寄ったところは、引っ越し前に思い出の品を埋めた木の下だった。
かつて少年時代に培った誇りともいえる100個のベーゴマ…それを入れていた缶にあった手紙には
2001年に会おう……
少年時代と同じ誓いを改めてたて、両津はその場を去った……。
たった1話の物語ですが、
エリートだからこそ受ける挫折、
それでも人生を投げてはいけないという教訓、
勉強だけでは笑顔になれないということ、
世の中思い通りにならないこと、
2人の切ない心情が詰まった話となっています。
特に、こち亀コラボでも挙げていた
「何がお前を変えたのか知らんが…人生を投げた時点でお前の負けだ!」
は、やはり名言ですね。
誰しも、家の中で受けた苦しみ、学校で受けた苦しみ、社会で受けた苦しみ……人知れず受けた苦しみはたくさんある。
しかし、それを真に理解できる人はいない。
そして、どんなに苦しいことがあっても、自分の人生を投げて落ちぶれてしまえば負けだ。
そういうことを言いたいんじゃないかと。
苦しみに悩む人が多く、悩みを理解しようとする風潮の中では、これほど厳しい言葉は出せないでしょう。
こういう言葉にできるのは、やはり昭和だからでしょうか。
それとも、村瀬は真に強く…真に優しい人間だとわかっていたからでしょうか。
両津が後日言った「悪いやつなどおらん!みんな根はいいやつばかりだ」がすべてだと思います。
この話を今出すと時代錯誤とかいろいろ言われるかもしれませんが、古い感覚の私としてはとても感動しました。
2001年4月のところに1205話「浅草物語 望郷編」がありますので、もし暇があればそっちも見てはいかがでしょうか。
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